乳清はチーズ製造工程中にミルクから分離されるもので、クロスフロー精密ろ過を用いたその後の処理によって高純度で非変性の乳清タンパク質を得ることができます。乳清タンパク質は、例えばβ-ラクトグロブリン、α-ラクトアルブミン、グリコマクロペプチド、ウシ血清アルブミン、免疫グロブリン、ラクトフェリン、マイナーペプチドなど、数多くのタンパク質副分画で構成されており、これらはいずれも人の健康に何らかの役割を果たすと考えられています。乳清タンパク質は質の高いタンパク源であり、生物学的価値に優れ、タンパク質効率比やPDCAASスコアが高いことに加え、必須アミノ酸(EAA)や分枝鎖アミノ酸(BCAA)を豊富に含んでいます。乳清タンパク質の利点には、筋肉の成長/維持、免疫調節、抗炎症、体重管理などがあります。分離乳清タンパク質(>90%がタンパク質であり、ラクトース、脂肪、コレステロールは実質的に非含有)、もしくは乳清タンパク質濃縮物(タンパク質は34~80%、脂肪および炭水化物の含有量が高い)として市販されています。
乳清タンパク質
乳清タンパク質の利点には、筋肉の成長促進、免疫機能、抗炎症、体重管理などがあります。